カラオケ流通センター’s blog

業務用のカラオケ機器を中心に書いていきます。

販売店から見た アンプの歴史

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アンプ中古品展示


売店から見た アンプの歴史

 

……かつて名機と言われたミキシングアンプがありました。

 

イオニア(現在はカラオケ事業から撤退、カー製品のカロッツェリアcarrozzeria)などを販売)製の
SA-V20Ⅱです。

レーザーカラオケ全盛時の1989年に発売され、

大人気でした。

 

もう一つは、日光堂(その後、BMB,現在はJOYSOUND)製の

DA-X2Nです。(1991年発売)

 

これも名機と言われたアンプです。

 

1995年、マランツから KA-22 が発売され、

史上最高の名機と 語り継がれています。

 

同時期に第一興商からDAM-A5100ⅡワキタからSW-A100MKⅡ
発売され2機種ともマランツ製で、

名機3兄弟と言われました。

 

背面パネルに「MCJ」と記載されていて

岩手県宮古マランツで製造されています。


その後

時代は変わり 

 

通信カラオケ主流となり、ミキシングアンプにあった機能
(マイク入力、キーコントロール

ミュージック・マイク・エコー音量調整、外部入力など)が

カラオケ機器本体に標準装備されたため

ミキシングアンプ不要となり、

簡単な音量を上げるためだけの

パワーアンプ主流となりました。

 

通信カラオケの全盛期、メーカーが最大13社になり、

隆盛を極めましたが競争過多、カラオケ人気の衰退より、
撤退、再編、合併が次々と進み、業界規模も縮小され

価格競争からパワーアンプも中国製になり
カラオケメーカーにOEMで供給していた

マランツも縮小・撤退を余儀なくされました。

カラオケ市場がひと段落し、ニーズも変わり

個人需要が増え始め、
再びミキシングアンプの需要が高まりましたが、

製造している会社が無かったため、
中古アンプに注目が集まりました。

 

一方、

マランツで開発取締役だった中澤さん(現 株式会社CSR 代表取締役社長)は、
絶対的な信念でマランツの技術力を継承しました。

 

2009年に

「なんとか市場のニーズにこたえるべく、

たくさんの人に愛される最高のミキシングアンプを作れないものか。」と
アンプの製造に着手され、


2013年、4年の歳月をかけ、ついにデジタルでありながら

アナログの柔らかい音質のKA1.0の発売を開始。

 

まさに市場が待ち焦がれていたアンプでした。

 

2016年、

さらにグレードアップしたKA1.0MK2をリリース。

ナント、150Wx150Wの迫力。

 

今や一人勝ちの最高のミキシングアンプとなりました。

 

かつての名機は今でも日本中でかなりの台数が使用されています。
いやはや日本製は丈夫、驚きですね。

 

そうは言いましても発売から24年~30年が経過しています。
さすがに永年の使用で大半の製品は、基盤が熱で焼け 変色しています。
当然ながら各部品の性能も大きく低下しています。

 

これでは本来の音を再生できないのも当然です。


そろそろ休ませてあげるじきかもしれませんね...

 


アンプは、音の源、命です。

 


ぜひ、この音を体感してみてください。
こんなに良い音だったのか・・・・そう、感じて頂けますよ。

最後までお読み頂き、有難うございました。